カタカナ表記=化学物質?
こんにちは、凜としての入部です。
今回は、「凜として」にメールで質問をいただいたので、そのことについてお話ししようと思います。カタカナで書いてある成分って、化学物質なのではありませんか?安全なのですか?と言うご質問をいただきました。そこで、今回は、『グアーガム』と、『コカミドプロピルベタイン』についてお話します。カタカナ表記だし、あまり聞いたことがないので、怪しげ・・・そんなイメージをお持ちの方、いらっしゃいませんか?
グアーガムって、どんなものだと思いますか?食べ物のガム?を想像される方もいらっしゃるかも・・・・実はマメ科で、一年生植物「グアー」の種子から得られる水溶性の食物繊維で、多糖類です。インドやパキスタンなどで栽培されており、主成分はガラクトマンナンで、凜としてでは、シャンプーとクレンジングに使用しています。マンナンと言えば、マンナン=こんにゃくです。ダイエット食品によく使用されています。
石けんシャンプーの場合、サラサラの水分でポンプから出すときにどうしてもこぼれてしまいます。グアーガムを入れることによって、粘度を上げているのです。イメージで言うと、片栗粉で少し「とろみ」を出す感じです。本来食品添加物に使用されています。天然のものとしては粘度が高いことで知られ、粘り気を出す用途で使用されることが多いようです。医学的にも、整腸作用があり、血糖値の上昇を抑えるとか、コレステロール値を下げるなどの健康向上に良いとされる情報があります。実際に、糖尿病の人には効用があり、食事と共に摂取することで血糖値が低下したと言うデータがあるようです。また、グルテンフリーであることから、アレルギー対策にも使用され、パンやクッキーなどへの使い方も支持されています。他には介護用のとろみ剤として、大変多く使用されています。このように、化粧品と言うよりは食品として用いられることの方が多いグアーガムですが、化粧品としては肌にハリを与える効果を持っています。化粧品の種類としては殆どがオーガニック系の乳液やパックに使用されています。
コカミドプロピルベタインって何??
コカミドとは、ココナツオイルから得られる油脂肪のことです。ヤシ油と書かれているものもありますが、ヤシ油とはココナツオイルのことです。ベタインとは、サトウダイコンから作られるアミノ酸の一種です。この2つを結合させたものがコカミドプロピルベタインです。凜としてでは、シャンプーとボディソープに使用しています。天然系の界面活性剤なので、石油系界面活性剤に比べると洗浄力は落ちますが、皮脂を取り過ぎないので、肌や髪にやさしく、自然派化粧品に多く使用されている成分です。ベビーシャンプーに配合されていることが多く、乾燥肌の人に向いています。洗浄力は穏やかですが、保湿作用もあります。また、殺菌作用、毛髪の柔軟効果があります。超泡力、刺激緩和効果、コンディショニング効果に優れ、保湿力も高く、損傷毛をまとまりやすくします。パーマやカラーリングの後のphのコントロールにも適しています。
ついついカタカナ表記だと、化学物質のように思われがちですが、以上の説明で少しは理解していただけたのでは??これからも出来る限り、皆さんの疑問にお答えしたいと思います。来週も、どうぞよろしくお願いいたします。
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