毛の機能は?

こんにちは、凜としての入部です。いつも「凜として」をご利用いただき、ありがとうございます。

毛って、どうして生えているのか、考えたことってありますか?あまりにも当たり前で・・・・

最近の若い男性の間では、脱毛が流行っているそうです。脱毛と言えば、女性がするものと思っていましたが、時代で美意識は変わります。

哺乳類には全身に毛が生えています。人も昔は体毛が多く密生していたと言われています。しかし、進化の過程で体毛は退化していきました。現代人では頭部、その他一定の部位に硬い毛を残すだけですね。

毛は本来、保護・保湿機能と感覚器としての機能があると言われています。私たち人間の場合も頭髪は脳と頭蓋骨の保護、眉毛やまつ毛は汗やほこり、日光から目を守ります。鼻毛は粉塵や昆虫の侵入を防ぐ役割をしています。ですから、粉塵が激しいと鼻毛が密になり、伸びると言われています。重要なのは、その毛包に豊富な知覚神経の受容器を持ち、触覚に優れていることです。

大きさの比較で、毛髪が例えになりますが、日本人の毛髪の太さは約70μ〜100μ(ミクロン)で、断面の形は人種や部位によって円から扁平で、毛の形状も直毛、波状毛、縮毛の3種類に分かれます。年齢とともに細くなったと感じる人もいると思いますが、太さのピークは20歳頃で、以後は段々と細くなっていきます。

やはり、毛は、人間にとってとても大切で、必要なものなのです!でも、生活習慣が変わるにつれ、必要な量や箇所は、変わってくるので、進化しながら、いらない箇所は退化していったのですね。

毛髪の仕組みを簡単に説明します

表皮が真皮の方にくぼんで毛包を形成し、その上には皮脂腺があります。ここで皮脂を分泌し、頭皮や毛髪に潤いを与え、保護します。毛髪は表に出ている毛幹と皮膚の中の毛根に分かれます。毛根の中に毛母細胞があるのですが、ここで毛髪を作っています。体調不良やストレスが原因で、毛母細胞に血液がうまく流れず髪に栄養が行き届いていないと、急激に髪が細くなったり、しなやかになります。この急激が要注意です。一方、毛幹は3層に分かれています。外側から、キューティクルが15%、コルテックスが82%、メデュラが3%です。

キューティクルは硬いタンパク質で薬品に強く、コルテックスは柔らかいタンパク質で弾力性があり薬品に弱いです。キューティクルが壊れると髪が痛みます。キューティクルは5〜6枚重なっていて、毛根から毛先に向かって、たけのこの皮のように上を向いて重なっています。キューティクルが整っていれば、触った時にツルツルと感じ、ガサガサであれば、キューティクルが剥がれ、髪にダメージがある証拠です。そんな時は、ブリーチやヘアカラーは特に気をつけてください。

髪はp H5前後(弱酸性)が良いと言われています。ですから、「凜として」のようなアルカリ性の石鹸シャンプーを使用した後は、専用のコンディショナーで弱酸性に戻します。そうすることで、ゴワゴワ感やキシキシ感が治ります。アルカリ性は皮膚の角質層を軟化し、分泌物を乳化する作用があるため、肌を柔らかにする効果があります。ですから、温泉の多くは重曹泉(アルカリ性)で、入浴後に肌がすべすべになります。ですから、石鹸で皮膚を洗うことは、とても理にかなっています。皮膚は生きている細胞ですから、自分の力で、弱酸性に戻ります。

酸性とアルカリ性は、私たちの生活の中に色々な場面で活用されています。それぞれの特性を知ることによって、もっと上手に暮らしに生かすこともできるようになります。

次回は、アルカリ性と酸性のお話にします。

日日是好日

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