明日はヒノキになろう・・・アスナロ(檜葉)

こんにちは、凜としての入部です。今日は入浴剤に入れている「ヒバ」についてお話します。ヒバはヒノキ科アスナロ属。ヒバは日本だけに生息します。ヒバの別称は「アスナロ」ですが、その由来は、「明日はヒノキになろう」と言われ、ヒノキになろうと成長するイメージから、よく保育園や若者の集いのグループ名に使われたりしています。日陰にあっても枯れることなく、日が当たるまでじっと耐え、風雪の中でゆっくりと育つ、我慢強い樹木です。

ヒバは建築材に古くから用いられています。その代表的な建築物には平泉の中尊寺があります。1度復元修理されましたが、その時にもヒバ材が使用されました。伊勢神宮の入り口の宇治橋にも使用されたり、社寺仏閣に使用される貴重な木です。シロアリを防ぎ、カビや菌類を寄せ付けず、抗菌効果があることで知られています。また、ヒノキチオールを含んでおり、ストレスを和らげ、心が落ち着き、気持ちをリラックスさせる働きがあります。現在は、アトピー治療にも利用されています。アトピー性皮膚炎向けの軟膏、保湿クリームなどが市販されています。このヒノキチオールは、ヒノキに含まれていると思われがちですが、実はヒバはヒノキの10倍も含まれているのです。

お風呂と言えば、ヒノキ風呂!と、連想しがちですが、ヒバの浴槽も人気があります。ヒバのヒノキチオールが肌をつるつるにして、お湯がやわらかくなって、まるで森林浴をしているようにリラックスできます。でも、さすがにお風呂は高額で手が出ないので、私は毎日のお風呂に必ず、凜としての入浴剤を入れています。実際、入浴剤を作る時にいろいろなオイルを試してみましたが、ヒバ油を入れて大正解です。ヒバ油の効果は、防虫、抗菌・消臭、保湿、リラックスと言われています。入浴剤だけでなく、生活のいろいろな場面にも活用できます。

ヒバ油のスプレーを作ってみましょう!用意するものは、ヒバ油、無水エタノール(500mlで1000円程)、水、この3つで簡単に作れます。無水エタノール200ml(コップ1杯)に水を800ml(コップ4杯)、ヒバ油5~10滴程を入れてください。(ヒバ油はお好みで調節してください)水は水道水でも良いですが、精製水をおすすめします。前にもお話したように、水道水には塩素が含まれているためです。

使用方法はいろいろです。体にスプレーすれば虫よけになります。天然の虫よけですから、お子さんにも最適です。網戸や虫が入ってきそうなところにスプレーして、虫をよせつけない効果も!持続力は弱いので、まめにシュシュッとしてください。ダニや蚊、ムカデなどにも効果的です。靴やブーツにかければ、消臭効果で嫌なニオイもなくなります。洗濯ものにもシュシュッとすれば、抗菌・消臭効果があります。

市販されている入浴剤のほとんどは、湯船に入れるとお湯が鮮やかな色に変わり、素敵な香りが漂ってきます。しかし、これらは化学的に作られたものが多いのです。☆青色○号・黄○なんて表示されているものは合成着色料(タール色素)です。☆香料(香り成分)☆プロプレングリコール(保湿剤)サリチル酸などと書かれているものは要注意です。有害成分は皮膚を通して体内に入り込んできます。特にデリケートゾーンの浸透率は手のひらの50倍にもなります。赤色2号、3号は日本では認可されていますが、アメリカでは禁止されています。青色1号は日本では認可されていますが、EU諸国では禁止されています。赤色104号、105号、106号は、日本以外のほとんどの国で禁止されていますが、日本では認可されています。日本の認可基準は、先進諸国の中でも非常に遅れているのです。なんか怖い話になってしまいましたが、現在の日本の状況がこうなのですから、私たちに選ぶ力が必要になってくるのです。それでは、また来週、お付き合いお願いいたします。

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