二見ケ浦でのご縁「天然塩」

二十四節気で、1月20日から2月3日は「大寒」。文字どおり、一年で最も寒い時季となりました。凜としての入部です。

日曜日に伊勢神宮へお参りに行ってきました。伊勢神宮に参拝する前日に、二見ヶ浦で禊(みそぎ)をしました(浜参宮)。昔はちゃんと海に入って禊を行ったそうですが、現在では二見輿玉神社にお参りをして心身を清めます。夫婦岩にかけられたしめ縄が鳥居とみなされ、そこから昇る太陽は日の出遙拝所として有名です。土曜日の夕方に着いたのですが、大寒波の日で猛烈な風、寒くて寒くて凍えていました。それでもたくさんの方が参拝に来ていらっしゃいました。参拝が終わり、鳥居を出たところに旅館があって、そこで「岩戸の塩」を購入しました。伊勢神宮下宮に奉納されている塩で、海水のみを原料にした添加物を使用していない純国産の焼塩です。先ずは薪割りから始まり、薪で炊いた鉄釜に海水を注ぎ、水気を飛ばすという原始的で大変な作業の末に現れた塩の成分は、海水の含有量比とほぼ同じだそうです。今回はこの塩を購入することも目的の1つでしたので、思わずニッコリ!その時に旅館の大女将(多分)が、とても素敵なお話をしてくれました。

どこから来られた?ちゃんと、塩を食べないといけないよ!食塩を食べていると、体温が下がる。塩を取り過ぎたら、高血圧やら心臓病になるっていうけど、あれは塩じゃなくて、食塩のことだから。女性は特に体温が36度切ったら、ダメ。体温が低いと色々な病気にかかる。冷え性だとか言うけど、違う!この塩を食べれば、マグネシウム、カルシウム、ミネラルがしっかり摂れるから、体温が上がる。鉄釜から出る鉄分も良い。アメリカさんが持ってきた食塩は、日本人にはダメだ!と、力説。買い物をしながら、こんな良い話が聞けるなんて、「ラッキー!ついてるわぁ」と思いながら、支払いを終え、出ようとすると、また一言。子供さんにも伝えなさいよ。教科書には書いてない、大事なことはいっぱいあるからね。又も、感動と感謝。何度もありがとうと言いながら旅館を出ました。

今までも天然塩を使用はしていましたが、こんな説明を聞くと「岩戸の焼塩」の大ファンになってしまいます。食塩というのは、食卓塩とも呼ばれ、塩化ナトリウムが99%以上で、それに炭酸ナトリウムを添加して精製された化学物質です。塩分の取り過ぎは、高血圧や心臓病のもとと言われますが、これは塩化ナトリウム単独の過剰摂取することのへの警告でしょう。塩化ナトリウムを摂りすぎると、血中のナトリウム濃度が高くなります。逆に、天然塩に含まれるミネラル成分は人間にとって必要なものです。

いただいたチラシに「シンプルだからこそ手抜きは許されない、正直な手仕事。当たり前のことを当たり前に続けていくことを大切にしています。」と、書いてありました。またまた感動です。

翌日、下宮でお神楽奉納をして、豊受大御神様(衣食住や産業の神様)に参拝し、内宮へ行き天照大御神様(国民の神様)に参拝し、荒祭宮で天照大御神荒御魂様に参拝して、お伊勢参りは終わりです。

毎年、1月に参拝していますが、毎回新鮮で、毎回感動をいただいています。

その後おかげ横丁で、伊勢うどんと赤福ぜんざいをいただいて、帰路につきました。伊勢うどんってなんであんなにふかふかなのかご存知ですか?全国各地から伊勢参りに来られた人たちに消化の良いものを食べていただき、疲れを癒してもらいたいという気持ちからだそうです。今でこそ色々な交通機関を使って簡単に行けるようになりましたが、昔は徒歩で何日もかけて伊勢参りに行っていたのですから、ありがたい心遣いですよね。

「凜として」も、正直に当たり前のことを当たり前に続け、一人一人の方にお心遣いできるように努力し続けます。こんな当たり前のことの大切さを再認識しました。素敵なご縁に感謝です。

来週もよろしくお願いします。

Leave a Reply

pagetop