花粉症と不自然な油の関係

こんにちは、凜としての入部です。早いもので、今回が30回目になりました。いつもお時間をいただき、ありがとうございます。

北陸では、立春に春一番が吹きました。平年より10日ほど早いそうです。

この春一番で一気に本格的になるのが、「花粉の飛散」です。一気に花粉症の症状が出始めるかもしれません。ありがたいことに私や家族は全く花粉症の症状は出ていません。

厚生労働省の調査で、日本人の約3人に1人は、何らかのアレルギー症状があることが分かっています。中でも花粉症の患者数は1500万人以上と言われ、予備軍を入れるとその数は3000万人と言われています。かなりの花粉飛散量が今年は予想されています。この数十年で花粉症の人が激増した原因の1つとして考えられるのが食生活の変化と言われています。また、衛生的すぎる環境が花粉症増加の1つとも言われています。最近は殺菌、抗菌作用があるものが増えました。特に子供を育てるママさんたちは衛生に敏感です。そのため、幼児期にかかる感染症の発症率が減少しているそうです。それはまことに良いことなのですが、あまり過剰に子供を細菌から守ってしまうと、必要な免疫力が育たず、アレルギーが発症しやすくなってしまうそうです。一生無菌状態で暮らすなんて無理なのですから、やはり何でもほどほどが良いのでしょう。

免疫機能を弱らせる食品としてあげられるのは、インスタント食品、ファーストフード。これらは、トランス脂肪酸を多く含む食品です。ショートニングは食感を良くするため、スナック菓子やファーストフードの揚げ物、インスタント食品や冷凍食品などに幅広く使用されています。2015年アメリカの食品医薬品局(FDA)は、トランス脂肪酸を含む加工油脂の食品使用を2018年6月までに全廃すると発表しました。ニューヨークやカリフォルニア州では飲食店での使用も禁じています。しかし、日本では全く何の対策と取られていません。コーヒーを飲むときに使う「ミルク」もそうです。ミルクと呼ぶので乳製品だと思っている方も多いかもしれませんが、あれは植物性油を乳化剤で白くした「トランス脂肪酸」そのものです。トランス脂肪酸がなぜ悪いかと言うと、工業的に加工した「不自然な油」だからです。トランス脂肪酸は脳に与えるダメージも大きいと言われていますし、悪玉コレステロールを増やします。

どんな油なら良いのでしょうか?アマニ油を摂取するとアトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギーを抑え、免疫力を高めると言われています。

次にショートニングは市販のお菓子や焼き菓子、ファーストフード店の揚げ物に使用されています。ショートニングを練り込むことでカリッとした歯ごたえでおいしさが増します。揚げ物に使うと油っこくないのに味は美味しい仕上がりになります。ショートニングは人口油脂であり、その製造する過程でトランス脂肪酸が発生するようになっています。約100gのショートニングに30gほどのトランス脂肪酸が含まれていることもあります。

化粧品業界もそうですが、食品業界も国は私たちを守ってはくれません。アメリカでは使用できないものが私たちの国では何の問題もなく大量に使用できるのです。

毎回のようにお話していますが、子どもたちを守れるのは、お父さん、お母さんだけなのです。除菌抗菌と言う前に、本当に安全な食品や洗浄剤を選んで欲しいです。そして子どもたちだけでなく、子どもたちがこれから生きていく環境についても、もっともっと考えて欲しいのです。それでは、来週もお待ちしております。

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