風邪の効用

凜としての入部です。今日は、野口晴哉さんの著書「風邪の効用」について、少しお話ししますね。野口さんは今では普通に皆さんが使っている言葉、「整体」と言う言葉の生みの親として知られています。風邪をひいてしまって、対処法ばかりしている私に友人が見かねてこの本を読むように薦めてくれました。 

風邪は治すものではなく、通過するもの。と言うのが、結論なのですが、簡単にご紹介したいと思います。

頭を使い過ぎて頭が疲れても風邪を引く。消化器に余分な負担をかけた後でも風邪を引く。腎臓の働きを余分にした後でも風邪を引く。とにかく体のどこかに偏り運動が行われ、働かせ過ぎた処ができると風邪を引く。

風邪を全うする要領

  • 体を弛める事
  • 冷やさぬ事
  • 温める事
  • 発汗は引っ込めない事
  • 水分を多めに取ること

以上「野口晴哉さんの風邪の効用」より

と、まぁこんな感じです。

風邪の症状とは、「咳」「鼻水」「喉の痛み」。この3つが揃えば、ほぼ風邪だと思ってください。

要するに、風邪は「ちょっと休みなさい!疲れていますよ。」って言う、体からのサインなのです。ついつい風邪くらいと言って、市販薬を飲んだりして無理をするとなおのこと拗れてしまいます。拗れると他の病気を併発してしまうこともありますので、それこそ大変です。風邪を引いて、総合感冒薬や抗生物質を服用するのは、日本人くらいです。風邪の症状は、ウイルスを排出させる作業です。咳や鼻水がそれです。発熱はウイルスを弱体化させる作業です。ですから、無理に症状を抑えない方が早く治ります。勿論、お医者様にかかることは否定しませんが、風邪の症状でたくさんのお薬を処方されるお医者様はちょっと信頼できません。風邪の原因となるウイルスは沢山ありますが、そのすべてのウイルスに効く薬はありません。水分を多めにとって、食事は消化に良いものにして、食欲がなければ無理に食べる必要もない。とにかく、おとなしく寝ている事がベストです。現代社会では、なかなか体を休める時間を作る事ができません。事実、私も風邪を引いても1日も仕事を休んでいませんでした。

でも、風邪を引いた時に、ちょっと思い出してみてください。最近、無理をしていませんか?考え事が頭から離れず、寝ている時でさえ体に力が入っていませんか?もっと自分を大切にしてあげてください。人に優しくするくらい、自分にも優しくしてあげてください。元気になったら、また頑張れば良いのだから、現状を受け容れる勇気も必要なのでは?

凜としている人って、色々な事や物を受け容れる勇気がある人だと思いませんか?受け容れた上で最善の対処をする。ジタバタするのは、格好が悪い!いかなる状況も、ありのままの自分も、全面的に受け容れる。風邪を引いて、改めて私自身気付かされました。

今年も1年お世話になりました。まだまだ駆け出しの「凜として」ですが、来年も精一杯、皆様のお役に立てるように頑張ります。ありのままの自分で、ありのままの皆様と一つにつなれるよう、真摯に正直に活動します。良いお年をお迎えください。

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