大切な手洗いですが、何を使っていますか?

正しい手洗いは接触感染の拡大を防ぐ効果があります。医療現場、食品関連の現場など様々な場所で人は手を洗います。今、見えない敵「コロナウイルス」には、有効な手段です。また、最大の予防策とも言えます。

では、皆さんはどんな石鹸を選んでいますか?

石鹸には、固形石鹸、液体石鹸、泡石鹸があります。

そして、それぞれのメリットやデメリットがあります。

固形石鹸は、古くから使用されています。メリットは、3種類の中で最も石鹸界面活性剤としての含有量が高く、洗浄効果が高い事です。ですから、今、ウイルスを洗い流すには、1番効果的と考えられます。デメリットとしては、不特定多数の人が同じ石鹸を使用する場合、固形石鹸では前に使った人の手の汚れが固形石鹸表面に残っている事があり、衛生面が懸念されます。また、手のひらの上で水に馴染ませつつ固形石鹸を溶かす手間がかかり、場合によってはその間、蛇口から流水したままの状態があるため節水の点で問題があるとも考えられます。

液体石鹸は、常温でゼリー状、粘液状を保つために適度に加水してあります。メリットは、コストが固形石鹸より割安な事、使い回しても前に使った人の汚れが付着する事が少ない事、手のひらで泡立てる時間が少ない事があげられます。また、公共の場所などでは、補充が簡単な事があげられます。デメリットは、純粋な石鹸成分の割合が製品全体の30%くらいと少なく、固形石鹸より洗浄力が落ちる点です。また、石鹸液が飛散することもあり、小さいお子さんには使いづらい点があげられます。

泡石鹸は、最後に登場した石鹸です。泡で出てくるタイプのハンドソープなどは、泡立ちを良くするために加水されたりその他の化学成分が多く加えられています。メリットは、3種類の中で最もすぐに手の洗浄を始める事ができる事です。手の上で泡立てる手間が少なく、泡で出るので石鹸液が飛散しません。又、洗浄成分を容易に洗い流す事ができます。デメリットは、3種の石鹸の中で最も石鹸界面活性剤の含有量が低く、洗浄効果が低い事です。

以上のことから、使用目的や場所で石鹸を選ぶことをお勧めします。自分や家族が使うような家庭では、固形石鹸の使用が良いと言えます。但し、小さいお子様や、お年寄りなど、泡立てる事が不得手な場合は、泡石鹸が必要になるかもしれません。

次に手洗いが多くなり皮膚が乾燥した場合の対処法

手に限らず、皮膚は皮脂膜という油分に保護されているのですが、皮脂膜は石鹸製品を利用した洗浄で剥がされて皮脂膜の下にある角質の水分を奪ってしまいます。油分を失った皮膚は、乾燥によって角質が硬くなりカサカサした荒れた状態になります。乾燥は石鹸の使用だけではなく、高い温度のお湯の使用でも、ハンドドライヤーを手洗い毎に使用しても起こる現象です。また、石鹸製品に含まれる香料をはじめとして、その他の化学物質の皮膚での残存が接触性アレルギー性皮膚炎の誘因や手荒れの原因になり得ます。石鹸での手洗いで手が荒れる場合は、他の石鹸製品に変えたり手洗いの方法を見直したりしてください。

私たちが毎日手洗いを続ける事が、コロナから身を守り、また感染を広げない1番簡単で、1番大切な事だと思います。今、ちょっと油断しがちな時ですが、みんなで頑張りましょう!

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