自然からの贈り物

こんにちは、凜としての入部です。いつも、ありがとうございます。

入梅して何日か経ちましたが、皆さんの地域では雨は多いでしょうか?

今年は入梅が遅かったようですが、明けるのは早いという予報が出ていますね。梅雨は体調が悪くなりやすく、湿気のためにカビが多くなったり、今年はマスクをこの時期でもつけているので、特に鬱陶しく感じます。でも、それも自然の生業です。

先日は夏至の日に部分日食でしたね。なんと、夏至の日食は、372年ぶりだそうです。とても凄い事です。こちらではあいにく肉眼では見る事が出来ませんでしたが、動画で色々な地区の日食を見る事が出来ました。今ではお祭りのように人が集まって、日食を見たりするようになりましたが、昔の人は日食を不吉だと思っていました。それは、やはり日常的にある事ではなく、不安に感じたためだったのでしょう。日本では「源平盛衰記」に源平合戦の最中に日食があった事が記載されていて、義仲方は大混乱に陥り、平氏方は落ち着いていたと記載があります。平氏には暦の知識があり、それを戦術的に利用したとも言われています。ですから、ただ単に不吉だと考えていたわけでは無いように思えます。

夏至とは、二十四節気の1つで、北半球ではこの日が一年のうちで最も昼の時間が長い日です。字の如く、この頃から夏の盛りに向かいます。また、太陽の力が最も強まる日とされ、色々な国で、夏至祭が開催されているのをご存知ですか?スウエーデンやフィンランドが有名ですが、日本でも伊勢の二見輿玉神社でも行われています。夫婦岩の真ん中に富士山も見える事があり、富士山と朝日が重なる「王冠富士」が姿を現すこともあるそうです。男性はふんどし姿、女性は白装束姿で膝や腰まで海水に浸かり、みそぎを行います。今年はコロナの影響で、開催出来なかったそうですが、YouTubeでも、見る事が出来ます。 (伊勢市観光協会)よろしければ。

昔から伊勢神宮は日本人の故郷とか、1度は訪れたい所と言われますが、その神宮に参る前に身体を清めることを禊(みそぎ)と言い、二見浦で行っていました。人と水の歴史は人間の祖から始まっています。そんなこんなで、私も夏至祭には是非行きたいと思ってはいるのですが・・・

そこで、思いつき、富山の大岩山に行ってきました。立山連峰の裾野にあり、大岩の御不動さんと呼んでいます。そこに六本滝があり、やはりここも身を清め不動尊を参拝するためのものです。冬場は、滝に打たれる荒行の場でもあります。真言宗の山岳信仰です。毎年大寒の日に寒修行が行われています。六本の滝には意味があり、地・水・火・風・空・識を型どった蛇口から水を落とし、打たれる人の眼・耳・鼻・舌・身・意を清浄にし六浴、根本煩悩を洗い落とすと言われています。

信仰はそれぞれですし、地方によってそんな場がいくつもあると思います。そうやって、古来より人は自然を神とし、自然を大切にし、自然に守られ、自然と共にあります。私たちが食べているものだって、自然からいただいているものが殆どです。私は、田舎に住んでいるので、自然の中にいるのが当たり前すぎて都会の人とは感覚が違うのかもしれませんが、でも、どうしても自然を守りたいと感じます。そして子孫にこの自然を残してあげたいとも思います。少しずつで良いと思います。物の在り方、物の使い方、物の選び方を考えて欲しいと思います。ぜひ、凜としてだけとは限りません!「自然に優しい物」という視線で物を選んで欲しいと思います。

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