みんなの地球

こんにちは、凜としての入部です。暑い日が続いています。皆さんお元気ですか?

今回は気になった事故のお話をさせていただきます。

先月の下旬にインド洋の島国モーリシャス沖(島南東部)で日本の貨物汽船が座礁し、今月の6日頃から燃料重油が流出すると言う事件が起こりました。ご存知でしょうか?推定約2000トンの重油が流出したのでは、と報じられています。貨物船は、サンゴ礁に乗り上げ、サンゴ礁はもちろんマングローブ林、絶滅危惧種が生息する海洋保護区にも悪影響を及ぼしています。モーリシャスの海は、魚800種、海洋哺乳類17種、カメ2種を含む1700種の生き物のすみかになっています。

モーリシャスは、インド洋にある島国で、島々はサンゴ礁で囲まれています。モーリシャスの空気の質は最高の水準で世界2位(W H O)とされています。もともと農業や漁業が盛んでしたが、近年は繊維産業や観光業が盛んになっています。海や山など美しい自然が豊かで、「インド洋の貴婦人」と称されています。サンゴ礁、海藻、マングローブが並外れた豊かな海を作っているのです。

モーリシャス政府は「環境緊急事態」を宣言し、住民やボランティアによって重油の除去を行っています。重油を処理する薬剤はサンゴ礁などへの影響が大きく、許可なく使用は不可能です。今後どのような展開になるのか、このコロナ渦の中、除去作業がスムーズに進むのか大きな不安を感じます。この影響は何十年と続くことは間違いありません。

これは目に見える大きな自然破壊です。石油のお陰で人類は非常に便利な生活を送る事ができるようになりました。安価でより良い商品を手にする事ができるようになりました。レジ袋が有料化になったのは、何故でしょう?鯨のお腹の中からナイロンの袋が大量に出てきたり、鳥たちのお腹からプラスチックのストローが出てきたり。人間の便利の為に、罪のない動物達の命を奪っているのです。人間たちはまるで地球は自分たちだけのものように勘違いし、好き勝手を続けてきたのです。

私の小さい頃は、母が買い物に行く時は、買い物カゴを持って出かけていました。それがある時からか、紙の袋になり、その後に今のレジ袋が登場しました。でも、人間は気づいたのです。このままでは、生態系を破壊し、いずれ人間社会にもこの歪みは帰ってくると。レジ袋有料化に伴い、オシャレなエコバックがたくさん売り出されています。青竹や籐で編んだ、昔母が使っていたようなものも見かけるようになりました。素敵な事です。進化することは大切なことです。でも、間違いに気付いたら、立ち止まったり、昔に戻る勇気も必要だと感じます。100%昔に戻ることは無理です。できる範囲で、少しずつで良いと思います。もし、あなたが鯨だったら、プラスチックだらけの海で暮らしたいですか?もし、あなたがカメだったら、重油だらけの黒い海で生活できますか?気づかないうちに少しずつ、身体は化学物質汚染され、石油だらけの中で暮らしている。なんて事にならないように!普段何気なく選んでいる日用品や化粧品も、食品を選ぶように、もっともっと真剣に選んで欲しいです。まだ間に合います。未来にこの自然を残せます。今立ち止まり、新しい選択をして欲しいです。

「凜として」は、大切な自然がたくさん詰め込まれています。使用後は、自然に還っていきます。

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