「気象病」って、知っていますか?

こんにちは、凜としての入部です。

寒さも深まってきましたが、皆さん体調はいかがですか?コロナ対策のお陰で、風邪やインフルエンザが減っていると聞きました。これはコロナの恩恵かもしれませんね。それでも、この時期「体調不良」「頭痛」をよく聞きます。もしかしたら、天候と関係しているのかも?うちの母も、最近「耳鳴り」に悩まされていて、サプリメントを買ってみたり、色々と試しているようです。

「雨の日は頭痛がする」「寒くなると古傷が痛む」「台風が近づくとぜんそくが酷くなる」など、聞いたことはありませんか?これを「気象病」と呼びます。気象病の症状は様々です。頭痛が多いのですが、その他にもめまい、耳鳴り、気管支喘息、関節痛、神経痛、古傷の痛み、睡眠不足などなど気象病で悩んでいる方は、1000万人以上だと推定されています。

古来より、天候と体調には深い関係があると言われてきました。ただ、昔より現代の方がその症状が顕著になってきています。それは、現代の生活習慣が拍車をかけているのです。また、気候も変わってきました。日本にはゲリラ豪雨など極端な気象現象はあまり馴染みがありませんでした。しかし、最近は当たり前のようになっています。

気象病の主な原因は、「気圧の変化」です。変化が急なほど、症状が強くなります。主に不調になるのは、気圧が低下するときです。しかし、気圧が上昇するときに不調を感じる人も少なくありません。気圧が変化すると、人間の体はストレスを感じます。それに対して、人は自然に抵抗します。自律神経が活性化されます。何度もお話ししてきましたが、自律神経には、交感神経と副交感神経があり、交感神経は血管を収縮させ、心拍数を上げて身体を興奮させる働きがあります。副交感神経は血管を広げて身体をリラックスさせる働きがあります。この交感神経と副交感神経の調整がうまくいかず、様々な体調不良の原因となってしまうのです。

気圧の変化に気温や湿度の変化も加わると、気象病の症状が出やすくなります。1日に10度以上気温が変化したり、気圧が前日と10hPa以上変化したりすると、症状が出るという論文発表もあります。症状が出やすいのは、季節の変わり目です。低気圧が定期的に通過する春や秋はもちろん、台風の時、冬に低気圧が日本の南岸を通過する時もです。

また、必ずしも低気圧が来なくても、気象病の症状が出ることもあります。高層ビルの展望台に行ったら、頭痛がした。飛行機に乗ったら耳鳴りがる。このケースは、地表よりも気圧が低いからです。エレベーターに乗った時や、飛行機の離発着の時に急激な気圧の変化を感じることは容易です。気象病はなぜ起こるのか?気圧を感じやすい人に起こりやすい。気圧を感じやすい人とは?耳に関係すると言われています。耳には、内耳と言う部分がありますが、そこに原因があるようです。内耳が気圧センサーになっていて、キャッチした変化を脳へと伝えます。そして自律神経を活性化させます。このセンサーが過剰に脳に情報を送ると「気象病」になると言う流れです。乗り物酔いしやすい人に多いようです。乗り物酔いも、内耳が揺れることによって、脳に伝達して起こります。両方とも、耳が敏感な人ですね。

じゃーどうすれば?結局自律神経のバランスを整えるしかありません。仕事のストレスも、コロナのストレスも、人間関係のストレスも、とどのつまりが、「自律神経のバランス」を整えるという解決策になるわけです。

規則正しい生活を心がける。起床時刻をなるべく同じ時刻にする。適度に身体を動かす。朝食はしっかりと食べる。お風呂は、なるべく夜に入浴する。最近エアコンの中で過ごすことが多くなり、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。でも、身体に負荷をかけない優しい環境での生活は、自律神経の働きを弱めることに繋がります。たまには意識して、暑さや寒さを感じるようにしましょう。生活環境が良くなることで、人間の身体が自然についていけないようになっているのですね。一緒に頑張りましょう!

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