凜とした世界
こんにちは 凜としての入部です。いつもご利用いただき、ありがとうございます。
この度は、富山での大雪のために皆様への配送が1週間も止まってしまい、ご迷惑をおかけしました。ニュースでもご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらは35年ぶりの大雪で100センチの積雪を記録しました。
金曜日(8日)から降り始め、次の日の土曜日の夜には既に100センチを超えており、県内の至るところで、交通マヒが起こり、除雪等で死傷者まで出てしまいました。改めて、自然の恐ろしさと人間の無力さを感じました。
殆どの家庭では、2時間おきに雪をかく。そんな毎日が3日ほど続きました。土曜日から成人の日まで丸3日間、雪は振り続き、物流は止まり、コンビニやスーパーから食品や冷凍食品が消えました。ようやく、今週から普段の生活に戻りつつあります。確かに不便ではありましたが、雪国に育った私は、根っから嫌ではないのです。
世界がスノーホワイトになるのです。スノーホワイトとは、色のことです。青みがかった白のことですが、日本語で言うと、「雪のように白い」と訳すようです。それは本当に綺麗です。よく、銀世界と言いますが、それとは違うのです。また、雪が降ると、音が怖いくらいに無くなるのです。科学的には、雪の結晶が音を吸収するそうです。音が消え、白一色の世界。引き込まれそうになる感覚!
ただ、車の運転は「ホワイトアウト」と言う現象が起こり、とても危険です。ホワイトアウトとは、雪によって視界が白一色になり、方向も何もかも識別不能になる現象です。小さい頃から、雪が降った時は、なるべく外出はするなと言われてきました。昨今ではそんなわけにはいきませんが・・・私は、3日間、家に引きこもりました。自然には、人間は太刀打ちできません。ただ、待つのです。
水曜日(20日)に、やっと快晴になりました。また、そんな日がとても素晴らしいのです。雪を頂いた立山連峰から太陽が昇る頃、暗闇が少しずつ白々としてきて、陽の稜線が現れるのです。立山連峰の稜線が、陽によってくっきりと浮かび上がるのです。登山をされる方はご存知でしょうが、本当に言葉にできない美しさです。
「凜」と言う漢字の意味・・・冷たい。氷に触れたようにピリッと身が引き締まる感じ。りりしいさま。(広辞苑)
青白い世界、怖いくらい音のない世界。まさに「凜とした世界」と言わせてください。人を寄せ付けさせず、それでいて心を引き込み、誰も侵すことができない。「無」でありながら、存在する。
また、そんな日の夜空はとても美しく、「宝石を散りばめたような」と言う言葉が最もふさわしい夜なのです。空気は澄み渡り、まるで手を伸ばせば、星が掴めるかのように近く感じる。寒ければ寒いほど、星は美しく光を放ってくれます。
大雪は、本当に大変で生活がマヒしてしまいます。でも、この体験ができると思うと、どうしてもワクワクしてしまいます。また、雄大な北アルプス・立山連峰(標高3000m級の山々)に積もった雪が、やがて春になり夏になり、清らかな雪解けの水となり私たちに届きます。これも、雪の成せる技です。
雪が積もると湿度も高く、とてもお肌には良い環境です。自然との共存とは、雪との共存でもあるのだと、改めて感じさせられました。

嫌だ嫌だと言いながら、雪かきをしながら、つい作ってしまう雪だるま 笑
友人から送られてきた写真です!
それでは、また、次回もお付き合い、よろしくお願いします。
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