土用 DOYOU

こんにちは、凜としての入部です。いつも「凜として」をご利用いただき、ありがとうございます。

土用のことご存知ですか?夏の土用の丑の日には、鰻を食べる!!私もその程度でした!!そこで、今回はじっくりと調べてみました。

土用とは、中国の自然哲学の思想で、五行説(木・水・火・金・土)に由来する暦の雑節です。四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前の18日間です。一般的なのが、夏の土用(立秋直前)です。また、雑節とは、二十四節気の他に日本が独特に設けた暦日です。節分、彼岸、社日、八十八夜、入梅、半夏生、土用、二百十日、二百二十日です。今年の夏の土用の入りは、7月19日です。18日間なので、8月6日までです。丑の日は、28日になります。

土用とつく言葉は結構あります。

土用間、土用隠れ、土用三郎、土用凪、土用波、土用掃き、土用干し、土用芽、土用餅、土用休み・・・・意味、分かりますか?全て土用の期間に行うことです。

土用には、やっては良くないと言われていることがいくつかあります。

土に関することです。土いじり、草むしり、増改築、地鎮祭、他に旅行や引っ越しも控えた方が良いと言われています。土公神(土の神様)が嫌がって怒ったり祟りを起こすと言われています。また、新しいこと、新居購入、就職、転職、結婚、開業など、季節の変わり目である土用の期間は新しいことを始めるのではなく、普段以上に注意して静かに過ごすようにと、昔から伝えられています。旅行や引っ越しが良くないのは、方角に関することだからです。土用の期間は吉凶関係なく、どの方角も良くないと言われています。

「土用殺」(どようさつ)って、ご存知ですか?

土用殺は凶とされる方位のことで、季節によって異なります。土用の期間はどの方向も良くないのですが、土用殺の方角は特に注意した方が良いと言われています。夏の土曜は、南西です

昔の人たちは吉凶を気にしながら毎日を生活していました。現在のように科学が無かった頃、言い伝えや知恵を駆使して過ごしていたのです。季節の変わり目でもある土用の期間は、現代でも体調を崩したり精神的にも不安定になったりすることが多いのでは?昔の人の言い伝えを信じて、静かにゆったりと過ごすのも良くありませんか?本当に昔の人は、自然と共存していますよね。私たちもそう在りたいです。

昨年から延期になっていたオリンピックも何とか開催できることになりましたが、又々コロナの影響で無観客試合になってしまいました。オリンピックの期間が7月23日から8月8日なので、ガッツリ土用にかかっています。私も卓球女子団体を観戦する予定にしていましたが、静かにお家で家族とテレビで観戦しなさいと言う、神のお告げですね。

では、なぜに夏の土用の丑の日だけ、ウナギを食べるようになったのか?諸説あるようですが、平賀源内(蘭学者)説が有力らしいです。江戸時代にウナギが売れなくて困っていたウナギ屋さんが平賀源内に相談したところ「丑の日にちなんで『う』から始まるものを食べると夏負けしない」という風習があったことから、丑の日にはウナギ!みたいな貼り紙をして、その効果でウナギ屋さんは大繁盛になったそうです。実はウナギの旬は冬なのです。ですから、夏にはウナギが売れなかったそうです。それでも売りたくて、習慣を作ったのかもしれませんね。と言うことは、ウナギだけではなくて、「う」のつくものを食べれば良いってことですよね。夏バテ防止といえば、うめぼし、うり(スイカ、キュウリ、かぼちゃ、冬瓜など)、うどん等もオススメです。

今年の土用は、お家でオリンピックを観戦しながら、「う」のつくものをいただいて、元気に夏バテ撃退です!!

日日是鰻日

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